平成 17 年度 プログラミング言語 1
<科目番号>99110
<担当者>高須夫悟(自然情報学講座)
<学年>1回生 前期
<目的概要>プログラミング言語の入門を行う半期の講義である。プログラミングの概念と C 言語の構文を紹介する基礎から始める。この講義の目的は C 言語の構文の理解を通じてプログラミングの基礎を習得することにある。受講生は講義と並行する「プログラミング演習1」で講義内容を実習することができる。
<授業計画>具体的には以下の通りである。
- プログラミングの概念
- プログラミング言語の基礎
- C 言語の基本的な構文、プログラムとデータの基本的な構造。
- プログラミング
<成績判定>学期末試験による。また3回程度、小試験を行う。小試験の成績が悪い学生については別途特別補修を実施する。
<参考書>明解C言語 第1巻 入門編、明解C言語 第1巻入門編 例解演習 柴田望洋著 ソフトバンク
C言語習得の心得
プログラミング言語の習得は英語、ドイツ語などの外国語の修得と同じです。自由自在に C 言語プログラムが書けるようになるためには、基本的なC言語の文法を習った後に、どれだけたくさんプログラムを書いたか(どれだけたくさん外国人と話をしたか)が大切になります。講義と演習は週に 1 回で、そこで紹介するプログラムも演習で作成するプログラムも数が限られています。しかし、みなさんには毎日必ず1つプログラムを書くことをおすすめします。
毎日情報科学科計算機室でメールチェックした後は、最低10個のプログラムを書く。このくらいの気概が欲しいものです。
どんなプログラムを書いたらよいのかわからない?参考書を買ってプログラムの問題を解いてみるのもいいでしょう。また、いまどきではウェブ上でC言語の入門応用講座がたくさん見つけられます(検索してみましょう)。役に立たないプログラムでも結構です。プログラミング能力は情報科学科の学生として当然身につけるべき基礎技術です。この1年間にCのプログラムが自在に書けるようになることを期待しています。
講義予定(講義で用いた資料を pdf 形式にて配付します)
- 4/12 コンパイル、言語処理系、printfによる標準出力 資料1
- 4/19 変数、整数型、scanfによる入力 資料2
- 4/26 型変換、条件判断 if文 資料3
- 5/10 条件判断 switch文、文字型、文字コード 資料4
- 5/17 繰り返し分 for文 資料5
- 5/24 中間試験 出題範囲は変数の入出力(printf, scanf)と条件判断 if 文。試験後通常講義を行う。繰り返し while文、do文 資料6
- 中間テストで不満足な成績の学生を学科事務室前に掲示する。該当者は下記の補習に必ず参加しなければならない。
- 5月31日(火)午後4時30分から6時頃まで。場所は G401。
- 5/31 繰り返しの応用 break文、continue文 資料7
- 6/7 出張のため休講。出先から課題をメールで送るので、いつものように解答を提出する事。
- 6/14 配列、アドレス 資料8
- 6/21 文字列と配列、文字列操作 資料9
- 6/28 中間試験 出題範囲は配列まで。試験後通常講義を行う。関数 資料10
- 中間テストで不満足な成績の学生を学科事務室前に掲示する。該当者は下記の補習に必ず参加しなければならない。
- 7月5日(火)午後4時30分から6時頃まで。場所はG401。
- 7/5 関数の再起定義、ポインタ 資料11
- 7/12 記憶クラス、プリプロセス、ファイル操作 資料12
- 7/19 ドイツ出張のため休講。出先から課題をメールで送るので、いつものように解答を提出すること。
- 7/26 学期末試験
- プログラミング言語1の成績は筆記試験による。出題範囲は全て。C 言語に関する問題とプログラムの作成が中心となる。
- 場所は G302、時間は13:00 - 14:30。成績が60点に満たないものは再履修となる。
7/7/05 更新
takasu@ics.nara-wu.ac.jp